『鴻風楽舎』〜「尺八広場がいや」から

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zoom RSS 夕 顔/思い・想いの尺八曲

<<   作成日時 : 2015/09/09 06:00   >>

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 夕 顔は源氏物語の「夕 顔」の巻をうたった曲です。
 ご存じの方も多いことでしょう。
 源氏の君(17才)が五条あたりに住む女性を夕顔の咲く垣根越しに見て心ひかれ、やがて契りを結びますが、女性(享年19才)ははかなく命を落とすという哀愁の物語です。
 「男性が女の館をのぞき見る行為が許され、文学にまで昇華されるとは、どのような美学が当時の世界ではあったのか。・・・・・現代人にとってはあくまでも想像の世界でしかない」と、楽譜の解説にも記されています。

 作曲は菊岡検校、箏手付は八重崎検校で、1800年代前半の作曲です。
 演奏時間は14分くらいでしょうか。地歌箏曲ではさほど長くもなく、短くもなく、大曲でもない。虫の音や遠砧の手が手事には表現されていて、秋の寂しげを感じさせます。
 つやのある上品な名曲と言えます。

 古典曲のお稽古としては、建物にたとえれば、玄関を入って靴を脱ぎ、廊下を進もうとしている頃に、習う曲でしょうか。
 その廊下を、薄汚れたままにするか、ピカピカに磨き上げるかは、その人の姿勢次第です。
 とにかく初伝の必須曲ですが、奥座敷にも通じている曲でもあります。

 夕顔を練習していると、きっと古典曲(古曲)の面白さや楽しさを感じることでしょう。
 なにしろ地歌箏曲や古曲という音楽を知らず、ましてや言葉さえ知らなかった私たちとしては、その世界を認識する大切な鍵となる曲と言えるかのしれません。

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