『鴻風楽舎』〜「尺八広場がいや」から

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zoom RSS  冬の曲/思い・想いの尺八曲

<<   作成日時 : 2014/12/19 06:00   >>

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 昨日の朝は20pほどの積雪。豪雪地域から見ると大した量ではないけれど、いよいよ冬本番がやってきました。
 雪を題材にした曲は、ずばり「雪」がありますが、冬の曲は「古今和歌集」冬の部から4首を選んで歌詞にしています。
 同じように春・夏・秋・冬の和歌を詠み込んだ「古今組」の一つです。
 吉沢検校作曲で、1848〜1860頃に作曲されました。これが原曲で、歌を主体にできていましたが、明治になって松坂春栄が手事を作曲。いまではこちらが一般的に演奏されています。
 緩急をつけて演奏されるとおもしろく、いよいよ冬が始まることを予感させるかのような前奏に引き込まれます。前歌の後は、近づく冬がすぐ、そこまで・・・とう感じになります。
 手事(器楽曲のようなところ)の初段に入る少し前は、遠くから寒風が吹く音が聞こえてきて、息を細めているかのよう。そこに小雪が舞い始め、それは本格的な雪に変わる。一瞬、雪はやみ、当たりの静けさが身を包む。しかし再び、舞う雪に我が身をさらしながら、前に足を差し出す。
 かなりの積雪の中を夜行列車がすすむとき、顔を両手で挟んで窓にあてれば、雪の中にたたずむ一軒家の明かりが、わずかにほのめいているのが見えて、どんな人が暮らしているのかと、想像力をかき立てられたものです。
 そんな光景を思い描く旋律が用意されていたり、雪や寒風・木枯らしに立ち向かったり、翻弄されたりとするイメージも浮かびます。もちろん、穏やかな冬の木漏れ日も連想されるのですが。
 演奏の仕方によって、和歌4首の歌詞以上に、厳しい冬をとらえることができる曲だと思います。
 もちろん緩急やお箏との受け渡しなど、表現次第でさらりと受け流すこともあるのでしょうけれど。

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