『鴻風楽舎』〜「尺八広場がいや」から

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zoom RSS 錦風流尺八奏法覚え書きの発刊(3)

<<   作成日時 : 2017/03/02 17:38   >>

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◆宗家の継承
  3人の高弟のうち、青森県から東京に出た永野旭影(きょくえい)が二代宗家を継ぎ、三代 成田松影(しょうえ い)、四代 井上照影(てるかげ)と宗家が継承されてきました。
  青森県では「根笹派大(おお)音笹流錦風流尺八」という名称で、1981年(昭和56年)に青森県無形文化財 技芸指定を受け、現在4名の方が県技芸保持者として認定されています。
 (県文化財保護課HP参照)

  私は四代宗家 井上照影師から1986年(昭和61年)6月〜90年(平成2年)12月まで郡山から東京に通っ て教わりました。
  宗家からは「形を壊さないように吹くこと」との教えも受けました。

  ◆錦風流の特色
  錦風流の特色としては以下の三点です。
  一点目は全10曲であること。二点目は、演奏には二尺管(正寸)を用いること。三点目はコミ吹きとオトシとい う奏法があることです。

  先に記したように、今日ではいくつかの系統に別れています。
  尺八の特殊性から楽譜も違います。骨組みしか書かれていなくて、肉付けは口伝による場合がほとんどで  す。
  従って演奏の曲調も異なっていることでしょう。
  上京した高弟から宗家が引き継がれたために、「宗家」という名称に異論を挟む向きもあります。

  1960年(昭和35年)に四代宗家を引き継がれた井上照影先生⦅1922(大正11年)〜2009年(平成21  年)⦆から私は教えを受けました。
  その先生が逝かれて、後継の方がおられない現在、直門として学んだ四代宗家の教えと奏法を残したい考  えて「覚え書き」の編纂を企図しました。
  東北の色濃い錦風流ですが、高弟の上京後の奏法はまた、独自の個性を生み出していることと思います。
  古典尺八の一流派としての錦風流尺八本曲を、同好の方とともに吹奏しながら尺八音楽を楽しみ、歴史に育 まれた音楽文化を次代につなげていきたいと考えています。

 ◆錦風流の所伝曲
   「調(しらべ)」「下(さが)り葉」「松風」「三谷(さんや)」「獅子」「流鈴慕(ながしれいぼ)」「通里(とおり)」「門付 (かどつけ)」「鉢返し(はちがえし)」「虚空(こくう)」
    全10曲です。

 ◆以下の文献を参考としました
   錦風流尺八の伝承(錦風流四代宗家 井上照影 著)
   根笹派錦風流宗家 井上照影の尺八(CD 江雲会本部)
   井上照影先生 錦風流講習語録(CD 私家版)
   岡本竹外尺八随想集(明暗蒼龍会会長 岡本竹外 著)
   錦風流尺八本曲伝(内山嶺月 著)

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