『鴻風楽舎』〜「尺八広場がいや」から

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zoom RSS 秋の言の葉/思い・想いの尺八曲

<<   作成日時 : 2016/05/10 17:06   >>

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 秋の言の葉(あきのことのは)は三絃が入らない純箏曲です。
 歌詞は岡山藩主池田茂政(もせい)作。作曲は岡山の西山徳茂都。明治になってから作られた新曲で、明治箏曲の代表的な作品です。

 歌詞は「秋の夜に鳴く虫の数々、虫の音に合わすような遠くから聞こえる砧の音、中秋の名月」と続きますので、秋の情景を写した曲と思いきや、そうではなくて、平家物語の小督の局を訪ねた大弼仲国が、嵯峨野の虫の声に心ひかれた想いをうたったものという説もあります。
 その場合は小督の局の物語を知らなければ、曲の背景が理解できないとのことです。

 曲の構成は、前歌−手事−後歌の手事物形式で、手事には作曲者自身による替手が作られています。
 後歌の替手は京都の松坂春栄(しゅんえい)になり、虫の音と砧拍子が相まって、秋の情緒を美しく表現していることから、演奏会でもよく取り上げられます。

 私の手元には、ツレ(箏の一に尺八のリを合わして調弦する)で始まる尺八譜と、レチ(箏の一に尺八のロを合わして調弦する)で始まる譜があります。
 一尺八寸管ですと箏の一はCとDですので、後者の方が2律高くなります。
 後者の方が、身を包む忍び寄る冷気に透明感が感じられるという設定が思い浮かび、虫の音がよく通るような気がします。どちらかというと私の好きな方です。

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