『鴻風楽舎』〜「尺八広場がいや」から

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zoom RSS 松竹梅/思い・想いの尺八曲

<<   作成日時 : 2016/01/02 11:32   >>

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 松竹梅の作曲は三橋勾当です。
 勾当とは、地歌・箏曲・平家琵琶の演奏家、鍼やあんまを職業とする人たちが名乗っていた官職名です。
 上位から、検校(けんぎょう)・別当・勾当・座頭の順で、勾当は第三位です。映画「座頭市」は有名ですね。

 大阪系の代表的な手事物です。リズミカルな旋律に満ちた曲で、1800年頃の作曲です。
 歌詞は三つに分かれていて、松・竹・梅の順序に歌われると良いのですが、そうではありません。
 前歌が浪花の春の梅に鶯、中歌が初夏の松に鶴、後歌が秋の月に虫の声とむら竹がうたわれています。
 ですから、梅・松・竹の順番です。

 松が歌われる中歌の後に、長い手事(歌のない器楽的部分)があります。
 手事三段には、三絃の「チリテン・チリテン・チリテン」が繰り返される、鶴の「巣ごもり地」というものがあり、聴きどころです。
 このあたりは非常に調子が良くて、合奏していても気持ちが乗ってきて楽しく、大人数で合奏すると、また趣向が高まります。
 テンポが上がると、神経を張り詰めながらついていくのも、また面白いものです。
 そうしてゆったりと、後歌に入る気分は格別なものがあります。

 後歌は『音(ね)を吹き送る嵐につれて、そよぐは窓のむら竹』で締められます。
 「むら竹」(叢竹)ですから、「群がって生えている竹」を指します。
 「そよそよと窓のむら竹が音を立てている」というのですから、藪になっているほどではないでしょうが、私の名前と同じだと思って、気に入っています。

 2000年の8月、始めて私個人の演奏会『竹を吹くということ』を催したときの終曲の曲として演奏しました。

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