『鴻風楽舎』〜「尺八広場がいや」から

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zoom RSS 笛の音/思い・想いの尺八曲

<<   作成日時 : 2015/01/19 06:00   >>

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 梅散る夕べの山里に/一声響くは誰(た)が笛ぞ
 
 夕月静かにほの見えて/暮れゆく木陰は誰(た)が宿ぞ
 
 流れにまじりて絶えだえに/聞こゆる笛の音誰(た)が里ぞ
                    (詩 大和田建樹)

 笛の音はこの三つの歌詞の間に、歌のない手事(器楽的な部分)が二カ所含まれています。
 短い曲ですが、趣のある小品です。
 
 宮城道雄が大正2年に作曲しました。
 同年、春の夜が作曲されていますので、16才のときでしょうか。

 歌、箏、三絃という編成に、尺八を合奏します。
 前歌−手事−中歌−手事−後歌という構成ですから、それ自体は20分の曲に匹敵します。
 ですから、かなり濃縮された曲趣を備えていると言えるでしょうか。

 小曲なので初心者向きと受け取られていますが、内容は「なかなかどっこい」かも知れません。

 箏、三絃はもとより、歌も味わい深いですね。

 出だしの「梅」にしても、長唄的な歌唱が加わると、一段と魅力が増すように思います。
 尺八にしても、その産み字の動きをつかんで合奏に入り、歌との間尺を楽しみながら、一緒になったり、離れたりと、三曲合奏の妙味を味わえる曲だと思います。

 箏と三絃は、二つの手事を互い違いに合奏する、段返しもできます。

 三曲合奏の入り口的な曲とされていますが、けっしてそれだけではない曲のように思います。

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